TC-AH4 V3のご紹介です ☆ユーザーコマンドで対応機種が増えます

TC-AH4

TC-AH4が新しくなります。まず第一にユーザーコマンド機能を搭載しました。この機能で八重洲さん、ケンウッドさんの高機能機等(通信で次の読み書きができることが必要です・・モード・出力・周波数・送受信切替・SWR値読出[SWR処理は単なる時間待ち間設定も可能])、微妙なコマンドの差異・応答の違いでサポートでき無かった機種がもしかすると対応可能かもしれません(ICOMさんはほぼコマンド共通なので大概の機種は現状のICOM設定でOKかと・・・)。テストするパソコンプログラムは追ってVectorに掲載したいと思います。さらには昨今非常に低価格で中華製のATU-100が入手可能なので、このチューナーに対応しました。また従来パソコンとの接続にRS232Cを利用していましたが、COMポート搭載のPCは無くなってきましたので、SD-CNT同様にWiFi接続に変更しました。またリグの通信形態もSD-CNT同様にRS232C・TTLの両方に本体だけで対応しています。(ICOM・八重洲旧機種の対応ケーブルも企画中です)
**以下の文章で「ユーザーマクロ」の文字で表現しています部分がありますが、正確には「ユーザーコマンド」になります・・・(マクロの意味だと自由に組み立てられる様なイメージになってしまいますので、ユーザーコマンドと言う名称にしました)

まずはユーザーコマンド機能のご紹介です

TC-AH4は基本的には「①現在のモード読出し」>「②モードをFSKに」>「③FSKモードでの出力読出し」>「④出力を調整電力に」>「⑤現在周波数読出し」>「⑥送信開始」>「⑦調整完了待ち」>「⑧受信に移行」>「⑨出力を戻す」>「⑩モードを戻す」・・・のシーケンスで動作しています(このシーケンスをパソコンですればTC-AH4は簡単に作れます)。現状では確実にそのモード・出力に変更されたか?、ちゃんと送信になったか?等々を応答で確認して期待通りでなければエラーを出力していますが、今まで通常に使っている場合でエラーを起こした試しはありませんでした。この為、このエラーを監視しないで(応答は無視/無し)で動作するように新たにユーザーコマンドモードを追加しました。八重洲さんの旧機種、ICOMさん(IC-***はほとんど昔から共通なので、大体OKです)・・は送受信がバイナリーなのでちょっとパスしましたが、最新の八重洲さん・ケンウッドさんはアスキーコードでの通信なのでなんとかなる次第です。まぁICOMさんはAH4をそのままつないだ方が便利ですから・・・。と言うことで最新の八重洲さん・ケンウッドさん対象にユーザーコマンドで動作させるようにしました。下記動画 はそのユーザーコマンドのチェックとTC-AH4への書き込みの状況です。

TC-AH4への書き込みです・・・SD-CNTはまだ完成してません

上記の動画でわかりますように、コマンドマクロの各行でリグがちゃんと動作するか、連続して動作するかテスト可能です。(Vectorさんにあります「TC-AH4/SD-CNT コマンドマクロ動作確認アプリhttps://www.vector.co.jp/soft/winnt/home/se523439.html)」単体でも確認できます・・各種リグのサンプルコマンドファイル付属)

ユーザーコマンドの意味

先頭から「送信文字列<応答待機時間>」のイメージです。応答の内容を記憶するステージでは「+(記号)」で受信文字列の何文字目(インデックスなので先頭は0です)から何文字を記憶します。その後の「=(記号)」は受信文字列で記憶の対象とする文字列の先頭部分を既定します。「PS;MD<5+2,1=MD>」はPSコマンドとMDコマンドを送信して受信文字列の先頭が「MD・・」の受信があった場合その文字列の2文字目から1文字を記憶しておく(最後のモードを戻すステージで使用)の意味です。編集は外部エディター(メモ帳等)で記述していただいて拡張子「.ucm」で保存していただきアプリケーションで読み込みます。後はTC-AH4(リグに接続済み)にWiFi接続、もしくはリグとパソコンをCOMポートで接続(USB接続の場合も仮想COMポートなら可能)してテストする事が可能です。下記は参考までTS480での設定で、最初の「PS;」はTS480が接続時の通信ゴミ等で受信コマンドに「?」を返してくるのを防ぐためのダミーです。

TS-480でのユーザーコマンド記述例

パソコンから直接リグへ接続でテストの場合

上記はパソコンからWiFiでTC-AH4を経由してリグを接続して確認しましたが、リグをUSB等(TSー480はCOMポートしかありませんが)で接続して確認する場合です。接続したリグのCOMポートを確認しておいて(リグに対応したVCPドライバーをパソコンにインストールする必要があります)アプリケーション「UserCmdTester」でCOMポートを指定してオープンします。その後は先のテスト方法と同様です(Controller書き込みはできませんが)。下記にFT-991での直接接続での動画をご覧くだささい。

(動画準備中)

ATU-100への対応

ATU-100で準備されている開始ボタン入力と送信要求信号(RA6)を利用することでAH4互換で動作しますので基本的には動作するのですが、送信要求の取り出しがめんどくさいとかの場合に備えてボタンとパラにAH4のSTART信号のみで動作開始して(調整動作開始確認は無し・・ちょん押しはリセット・長押しが開始なので長押しして多分動作開始と仮定してます)完了はリグ側のSWR値で判断もしくは一定時間(5秒もあれば終わっているので)送信して一連のシーケンスを完了するパターンのボタンモードを追加しました(TC-AH4のスタートボタン長押しでちょん押しを実行するリセット操作も検討中・・・アンテナ直下に設置の場合はボタン操作できないので)。以下がユーザーコマンドでのAH4モードで動作した場合、ボタンモードで動作した場合の状況です。AH4モードはTC-AH4のステータスモニターLEDとATU-100の送信要求LEDが同期していますが、ボタンモードではステータスモニターLEDが点灯(チューニングシーケンス中)してからATU-100の送信要求LEDが動作します。送信要求がOFFしてちょっと時間おいてからチューニングシーケンスは終了します。・・・まぁほとんどタイマー処理でOKなんですが・・・

ATU-100はKey信号取り出してAH4互換で動作(TC-AH4はユーザーコマンドで動作)
ATU-100はKey信号無しのボタン動作で動作(TC-AH4はユーザーマクロで動作)

以前のTC-AH4(応答を待って応答があればすぐに次の処理)から見ると少し時間がかかっていますが、コマンドで個々のシーケンスを0.5秒応答待機している為に遅くなっています。コマンドの応答待機を短くして行けばもう少し速くなると思われます。ちなみに下記は以前の動作で行った場合の状況です。

ATU-100はKey信号取り出してAH4互換で動作(TC-AH4は従来の方法で動作)
ATU-100はKey信号無しのボタンのみで動作(TC-AH4は従来の方法で動作)

いかがでしたでしょうか・・・・・多分(リグを所有していませんので実機確認はできないのですが)八重洲さん「FT-450・FTー891・FTー2000・FTdxー10・FTdxー101・FTdxー1200・FTdxー3000・FTdxー5000・FTdxー9000」とかケンウッドさん「TSー590・TSー870・TSー890・TSー990」あたりでも動作可能かと思われます。但しスプリット状態とかメモリー(多分動くような気もしますが)ややこしい状態では難しいかもしれません・・・特に高級機は複雑なんで・・・

スミマセン・・・使えるかどうかのテストはテストアプリ(Windows)でご購入検討の方にお任せしているのが本音です・・・(いっぱいリグは買えませんので・・・ゴメンナサイ)  店主

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