TS-570でAH4(FC40)を使ってみた

TC-AH4
TS-570+TC-AH4

TS-570をお預かりできたので、これにTC-AH4(TC-FC4・SD-CNT)を接続してチューニングをとってみました。(TC-AH4・TC-FC4・SD-CNT・・・どれも同じユーザーコマンド動作になります)
でも・・・周波数が読み出せ無かったんです。

原因の調査・対策(パソコンを使って検証してみてみました)

TC-AH4(TC-FC4・SD-CNT)のリグとの接続コネクターは内部ポートが足りませんので、TXDとRXDのみでRTS(リクエスト・ツー・センド:送ってね)・CTS(クリア・ツー・センド:送っていいみたい)は実装されていません。この為ケンウッドさんのリグの場合はリグからのRTS・CTSをそのまま折り返して、ループバックしています。この為チューニング周波数の読出しの為に「IF」コマンド(インフォメーション・コマンド)を利用するのですが、これがこれが・・・
このIFだけうまくいかないんですネ。他のコマンドはループバックでちゃんと応答してくれるのですが(FA、FB、MD・・・等々)IFだけNGでした。応答の最初の「I」だけは返してくれるのですが、その後の「F******」と周波数等の情報が止まってしまいます。いろいろ考察してみて、おそらくですが、何らかの事情でIFコマンドは応答するのに受信できない理由があり、RTS信号をOFFするのではないかと言うのが結論でした。確認の為パソコンと接続で、ループバックの状態とPCからちゃんとRTSを送ってリグのCTSがONになっているようにした場合をチェックすると、IFコマンドは正常に情報を返してきました。ループバックしている場合はリグのRTSをOFFされるという事はリグのCTSがOFF(リグの相手側がリグからの送信に待ての要求を出した状態)になりますので、送信を停止してしまう様でした。この為一旦この状態に入ってしまうとず~~~と継続され、その後の通信は継続できない状況になってしまいます。まぁ、FAコマンドは正常に応答してくれたので、運用はFA(VFO-A)の使用に限定になりますが、とりあえず動作した事のご報告です。
(注:ケンウッドさんの通信の説明書はTXD・RXD・RTS・CTSの名称は外部装置の信号名、方向はリグからみた方向が記されています)

いろんなリグへの応用を思ってユーザーコマンド動作を作成しましたが、他のリグでもこの様な状況があるかも知れませんのでこのブログで報告しておきます。別のコマンド等の方法でユーザーコマンドを記述してください。またSWRの読出し項目はAH4・FC40の場合不要ですのでユーザーコマンドの記述で「!」(何もしない)を利用して頂いてもOKです。SWR読出しは送信から受信に切り替える際にSWRが低下した事をTC-AH4(TC-FC4)で検出する必要のあるキャリア動作のチューナー等の時必要です(SD-CNTでは必ず必要です)。他にも旧リグで出力制御のコマンドがないとか送受信切り替えがない等の場合はコマンドは「!」にしておき、拡張基板でのALC制御、リレーでの送受信切り替え等でやりくりして頂ければTC-AH4・TC-FC4が利用可能となります(SD-CNTではコマンドでの制御が必須です)。

TC-AH4(TC-FC4・SD-CNT)への設定

TC-AH4(TC-FC4・SD-CNT)へのコマンド書き込みはアプリケーションUserCmdTesterでWiFiを利用して書き込みます。書き込みが終われば、TC-AH4・TC-FC4(SD-CNTも同じです)をユーザーコマンド動作の設定にして起動すれば動作することが可能です。

TSー570でのAH4(FC40)を利用する場合のTC-AH4(TC-FC4・SD-CNT)の設定等のご紹介でした。

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