1.8MHz~50MHzまでの運用で・・・特性はどの程度??
試作でのローテータ制御付きではありませんが、アンテナセレクターのみのユニット(ケースが小さいだけですが・・・最終的には不要部品は非実装の予定)で高周波特性を測ってみました。ただ高級な測定器は持ち合わせていないので、「NanoVNA」での計測です。目標はMFJさんの「リモート・アンテナ・スイッチ MFJ-4713」のレベルくらいは(MFJ-4713はうまく144MHzでのSWRを落としていますネ)、ネットでの説明書では50MHzで1.2~1.25あたりの様です。
測定はDC電源供給のバイアス・ティ を含めてバイアス・ティ から50cmほどの3D2Vを経由してセレクターに接続、バイアス・ティーのリグ接続コネクターからセレクターのアンテナコネクタまでを測定しています。セレクター動作のDC電源が必要な為、バイアス・ティを含めていますのでバイアス・ティの特性も含んでいます。
アンテナ1選択での測定
各バンドでの特性です。NanoVNAの周波数はバンド底辺に近い値を表示させています。
概ね測定値としては使える範疇に収まっているような感じでした。
アンテナ2選択での測定
「アンテナ1選択」と同様の測定写真です。「アンテナ2選択」もなんとかいけそうです。
アンテナ3選択での測定
「アンテナ1選択」と同様の測定写真です。「アンテナ3選択」もなんとかいけそうです。
測ってみたまとめ
NanoVNAなので、それほど正確ではありませんが使える値だと思います。
50MHzのワーストでSWR=1.16、LOGMAGは-0.04dBほど、選択以外のアンテナ端子では一応-30dB以上は確保出来ている感じです。
計算では1Kwで1Wほど漏れそうです・・ただし出力1Kwはリレーがもたないと思います。
1Kwだと単純計算で50Ωインピーダンスなら4.5Aほど・・・5A容量なのでいっぱいです。
200W程度なら2Aなので・・・目下運用は100WでFT8運用してますが、十分使えている感じです。
また144MHzでは記録写真はないですが、SWRは約2.5ほど、LOGMAGは-4.85dBでした。(運用するにはちょっと厳しいです}
リレー単体での測定値
製作前のテストで測定したリレー単体での測定結果です・・・(NanoVNA測定です)
リレーの構造でかなり左右されます。使用したのは「134-1C」のリレーです。
自作される方の参考になるかも・・・
2024/08 追記・・リレーの状態
ず~っとベランダ設置で運用しているユニットをご開帳してみました。
ほぼほぼ数ヶ月100WでFT8運用してみた状況ですが・・・高周波電流が流れている最中にリレーをON/OFFするわけではないので接点が焼ける事は無いはず!!・・・・でリレーご開帳してみると、まずまず大丈夫そうでした。あと、使わないアンテナはB接点側で50Ω終端しているのですが、RY1の抵抗が焼けていました。どういう状況で焼けたか不明ですが・・・リレーの構造上何らかの要因でコイル側からのB接点、C接点、A接点のすべてが接触して高周波電流が流れた???・・・くらいしか思いつかないですが。A接点がリグ側でC接点でアンテナ供給、この導通状態でB接点に高周波誘起?、放電?して終端している抵抗が焼ける??はあまり考えられない様な気がします。接点の隙間は0.5mmくらいですから、500V程度は放電に耐えてくれそうな・・・間違っていたらゴメンナサイ。
その場合未接続アンテナの終端抵抗はない方がいいのかも・・・・しれません。
他のリレーにある終端抵抗は、全然大丈夫なんですがネ。
とりあえずはもう少し大きい抵抗で再度運用テストしてみます・・・・
もう少しテストしたら、完成です。
アプリケーションは先のHamComMixer完成したんで、リグ周波数から自動切り替え機能も実装出来ればと・・・