ことの始まり・・・
お世話になっている車屋さんのジープ「J58」が不動車になりました・・・
ど~も40年程前に実装した三菱純正フルトラ(現代ではもう死語ですネ・・正式にはフル・トランジスタ・イグナイタ-???)が逝ったようです。本来の原因は定かではないのですが、どーも怪しそうなんで修理を検討してみましたが基板は「厳重警戒」されていて取り出しは諦めました。・・・とりあえずは「作って見よう!!」と言うことで・・・・がことの始まり・始まり・・・です。
試作実験
まずは火花を飛ばす!!ってことで適当に回路組んで実験です。
最初タイミング信号はホール素子かな??って思っていましたが、実車・WEB情報を調べるとマグネットによるコイル検出だそうです。オペアンプなんかでいろいろ検討したんですが、結局簡単なトランジスタのスイッチングでの検出が一番簡単でいいみたいでした。
下記動画は試作回路のテストの様子です。(途中回転数を変えています・・スパークの音が変化)
試作の実車テスト(ジープJ58に接続)
まぁまぁエンジンは動いてくれる様です。回路はマグネットの検出とPICマイコン12Fでの若干の制御、FETでのコイル電流ON・OFFです・・・コイルへの電流チャージは一定時間検出がない(エンジン停止)場合は電流OFFにしています。・・・この時バッチって一発スパークしちゃいますけど・・昔のポイントだとキーON時のエンジン停止はず~~と流しっぱなしだったんでしょうか。
将来を見据えた回路に変更
一応動いたんで、回路をもう少し高機能に変更しました。
PIC12Fから最初はPIC32MXと思いましたが、外部通信で簡易進角テーブル(スロットル開度は無し・・・旧車には開度センサーなんて無かった・・・と思ってます)の編集、進角機能の有効・無効切替、ポイント仕様の旧車にも対応できる様にセンサー入力追加などなどを見積もって考えるとPIC16Fの8ビットで十分かと・・・
で、試作回路の卓上テストです
発信器で40Hz(1000回転ほど)のアイドル状態です・・・FETはドレイン・ソース間抵抗が0.1Ω程度なんで、4.5Aで2W程度のでしょうか。放熱シンクの温度が2.3mV(テスターいい加減ですが)概ね60℃程度と思われます。4サイクル4気筒でのデスビでの信号はエクセル計算で下記の様な関係です。
ジープへの搭載(実車動作)
で、実車ジープに搭載してみました。
まぁまぁすこぶる上機嫌で回ってくれています。まだ進角機能は実装していないので、バキュームによる進角ですが・・・取り付けはランクルLC40・41のウィンカーユニットと同じ様な方法にしました。 とりあえずは動けそうなんで、後は実走行テストを残しています。
無線以外のネタになりましたが・・・ご覧頂きありがとうございます。
ネット上(オークション含む)でみるとまだいっぱい市販されていますネ。永井電子さんの「ウルトラ・・・」ってのが昔ありましたが、もう無い様です。試作にあたりネット上での諸先輩方々の資料等は参考にさせていただきました。ありがとうございます。